原産国や産地によりコーヒー豆の味に特徴があります。
現在ではより細かい地域や農園毎、生産方法のバリエーションによって、特徴のある風味を作り出している生豆も手に入れる事ができる様になっています。
まずは自分のイメージする味を探すために生豆や特徴を理解して実際に試していく事が重要です。
左のマトリックスは豆の風味を最も生かす焙煎度で焙煎した時の大まかな味の傾向を表したものです。
実際は、同じ「ブラジル」でも細かな産地やグレード及び焙煎度によっても大きく味が異なります。
左のマトリックスを参考にして、まずは好みの味に近い産地の生豆を選択して味わってみて下さい。
コーヒーの生豆は焙煎して初めてコーヒーとして味わうことができる様になります。
基本的には浅く煎ると酸味が強くなり深く煎ると苦味が強くなりますが、コーヒー豆それぞれにその豆が本来持っている風味を引き出す焙煎度があります。
酸味の強い生豆は深めに煎って酸味をマイルドにします。
例えば「コロンビア」の豆を浅煎りで仕上げると酸味が強すぎて飲めません。
「コロンビア」の場合はハイ・ロースト以上がおすすめになります。
同じ豆でも焙煎度によって味の変化を楽しむ事ができる訳です。
焙煎度を色々試して自分好みの味を見つける事ができるのも注文後の焙煎ならではの楽しみです。
焙煎した豆をコーヒーとして飲むために細かく粉に挽きます。
もちろん煎れ方によって味が変化しますが豆の種類や焙煎度ほど味が極端に変わる事はありません。
むしろコーヒーを煎れる器具の特性によって挽き方を選択します。
細かく挽けば表面積が広くなり、成分が多く抽出され、抽出時間が長い場合も成分抽出量が多くなります。
フレンチプレスの様に粉を長い時間お湯に浸す様な場合は粗挽きが適しています。
また、エスプレッソの場合は圧力をかけて成分を一気に抽出するため極細挽きが向いています。
また、同じ器具でも苦味を強く濃く煎れる場合は細かく、サッパリとした味に仕上げる場合は荒く挽いたり、抽出時間とのバランスで調整する方法で、味の変化を楽しむ事も出来ます。
ストレート珈琲でも多くの風味を楽しむ事ができますが、さらにオリジナルの味を追及する方はブレンドコーヒー創りにチャレンジしてはいかがでしょうか?
自分のイメージ通りに豆の個性を上手く組み合わせて深みのある味を創っていく楽しさは格別だと思います。
また、ブレンドは農産物であるコーヒー豆の特性上の風味のブレや欠品を複数の豆の組み合わせ方で調整する事も期待できます。
ベースになるコーヒー豆に2~3種類の豆を組み合せてイメージした味に調整します。
本当の自分だけのオリジナル珈琲を作ってみたらいかがでしょうか?
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